2025 Day2 Report

大会2日目の朝は、美しい朝日とともに幕を開けた。予報に反して風はオフショア。サイズも少し上がり、胸~肩、時折それ以上の波がコンスタントに押し寄せる。アウトからインサイドまで2~3発のターンが入る波が届き、会場には初日以上の期待感が漂った。
この日は初日より30分早いファーストコール。競技は午前7時半にスタート。波数の少なさを考慮し、ヒート時間は25分に延長された。5分の違いが勝敗を分ける可能性もあり、戦略にも微妙な変化が求められる中、Day2が動き出した。

Men's QS Round of 16

第1ヒートには小林圭、堀越力、大音凛太、宇野マサムネが登場。
開始早々、小林が鋭いターンを繰り返すライディングで5.83をスコアし、さらに4.67、5.07を重ねて主導権を握る。大音は序盤、左側から波を狙う戦術を修正し右側へ移動。ここでカービングからのフィニッシュを決め4.43をスコア。終盤には3ターンのコンビネーションで4.80を出し、2位に浮上。堀越もエアーリバースを絡めた4.77で逆転を試みたが、残り90秒で大音が再逆転。そのまま小林と大音がQFへ進出した。

第2ヒートは太田拓杜、矢作紋乃丞、渡辺壱孔、本郷拓弥。
序盤、太田がクリティカルなマニューバーで4.33。中盤にはポテンシャルあるセットを掴み、力強い2ターンで4.83を加えてリードを広げる。一方、本郷はライトの波に苦戦し、持ち味の大きなターンを出せない時間が続いた。ヒートを動かしたのは終盤。矢作が残り3分で5.40を叩き出し首位に浮上。そのまま矢作と太田がラウンドアップを決めた。

第3ヒートには西修二、金沢太規、岡村康介、和気タイトがクレジット。序盤は波数が少なく、各選手が小スコアを重ねる展開に。中盤、岡村が張ったフェイスを捉え4.67をスコアし2位に浮上。西も応戦し4.83、さらに5.27を追加しトップをキープ。岡村も3.70を重ね2位を守り抜き、西と岡村がQFへ駒を進めた。

第4ヒートは川俣海徳、山中海輝、須田喬士郎、岡野蓮。
序盤から須田が安定したサーフィンで4.17をスコアし、続いて5.10を加えヒートをコントロール。中盤、岡野が4.13で2位に浮上するが、山中が直後に4.93をマークし逆転。川俣も果敢に攻めたがフィニッシュに苦戦。終盤には須田がキックリバースを成功させ差を広げ、須田と山中が勝ち上がった。

Women's QS Round of 8

女子のオープニングラウンドは2ヒートで構成。
ヒート1には川瀬心那、青山コト、タカハシナツミ。川瀬は序盤から6.00を決め、続いて4.67を加えトータル10.67とリードを広げる。さらに中盤には6.83をスコアし圧倒的な強さを見せつけた。地元の青山と高橋も健闘したが、最後は川瀬と青山がセミファイナル進出を決めた。

ヒート2には吉田花子、ヤマダカナ、ナガタシオリ。吉田は序盤から攻めのサーフィンで4.00を出し、続くバックサイドのコンビネーションで5.83をマーク。1位をキープしたままヒートを支配した。山田と永田は追い上げを図るも波が少なく、終盤に山田が2.17を加点して2位を確保。吉田と山田がファイナルデイへ駒を進めた。

Men's QS Quarter Finals

マンオンマン形式のQFが行われ、さらに緊張感が増した。
第1ヒートは小林圭 vs 太田拓杜。序盤から小林が波に乗り続け、4.50に加えエアーリバースで6.83をスコア。トータル11.93で快勝し、ファイナルデイ進出を決めた。

第2ヒートは大音凛太 vs 矢作紋乃丞。序盤は両者とも波を掴めず7分が経過。大音が最初に4.17を出すが、直後に矢作が5.07で逆転。終盤、大音がノートリムのレフトで4発の縦アプローチを決め6.83をマークし再逆転。矢作も終了間際にエアーリバースを試み5.73を出したが逆転に届かず、大音がSFへ進んだ。

第3ヒートは西修二 vs 山中海輝。腰の痛みを抱えた山中だったが集中力を高め、序盤から4.67と4.57を揃えてリード。西も4.30で追い上げたが、必要スコアに届かず敗退。山中がセミファイナルへ。

第4ヒートは岡村コウスケ vs 須田喬士郎。序盤はスコアが伸びず膠着状態が続いたが、岡村が形の良い波で4.10を決めて主導権を握る。さらにバックサイドのリッピングで4.57を加点しリードを広げる。須田も攻め続けたが決めきれず、岡村が勝利。

大会2日目は、オフショアに恵まれた胸肩サイズのコンディションで、初日以上の熱戦が繰り広げられた。男子は小林、大音、山中、岡村がセミファイナル進出。女子は川瀬、青山、吉田、山田がファイナルデイへ。

いよいよ明日は最終日。午前8時ファーストコール、8時半競技開始予定。ジャパンレッグ最終戦「Tokunoshima Town Pro QS2000」、運命のファイナルデイをお見逃しなく。

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